白内障はカメラで例えると、レンズの濁りです。
白内障手術はこの濁った水晶体を眼内レンズに入れ換える手術です。
従来の手術(単焦点眼内レンズ)
(1) 強角膜を数ミリ切開します。
(2) 水晶体の前方の袋(前嚢)を切開します。
(3) 超音波を使用して、水晶体を細かく粉砕して取り除きます。
(4) 眼内レンズを袋の中に固定して終了します。
従来の白内障手術(単焦点眼内レンズ)は十分安全に行えますが、プレミアレンズと言われる多焦点眼内レンズや、難しい白内障では、より正確・安全に手術を行うために、カタリスレーザーシステムが必要不可欠となってきています。
当院では、2017年AMO社のカタリスレーザーシステム(Catalus Precision Laser System)を導入しました。カタリスに搭載されているフェムトセカンドレーザーは、人の技術ではできない1000兆分の1秒という非常に短い時間でレーザ照射を行い、数十ミクロンでの正確な切開が行えます。
※ 左)従来の白内障手術 右)カタリス使用
プレミアレンズでは十分な効果を出すために、より正確な袋の固定が必要です。
また、多焦点眼内レンズ以外では、
(1)進行した白内障では従来の超音波では砕けない場合があります。
(2)角膜内皮細胞が少なく、手術が難しい方など。
より安全に行うためにカタリスレーザーシステムの使用が適していると言えます。